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第10期定時株主総会でのスピーチ

警備,東京

2018年2月15日 初代会頭 篠田龍希

 

~ある書籍にあった金言

 

「プレジデント社」から発刊された「成功はごみ箱の中に」というタイトルの書籍があります。
この書籍は2007年に発売され、原典の著者はマクドナルドの創業者レイ・クロック。
別名「世界一、多くの億万長者を生んだ男」として有名です。
私自身マクドナルドの創業者に何の興味もありませんが、この本で興味を抱かされたのは、「借金なくしての急成長は不可能だった」というレイ・クロックの金言です。

 

~成長の真実
IMSグループもこの10年間、借金に次ぐ借金によって成長が可能だったといえます。
たとえ才能や能力があっても、事業資金を用意できなければ開花することが難しいことを我々は心得ています。
レイ・クロックは直営店を10店舗位に増やす際、ハリー・ソナボーンの功績で150万ドルの融資を受けることができたそうです。
1959年マクドナルドの社長兼CEOに任命されたハリー・ソナボーンはマクドナルドの成長についてこのように語っています。

 

「正確に言えばマクドナルドはフードビジネスではない。実際には不動産ビジネスである。我々が50セントのハンバーガーを売るのは、テナントが賃料を支払うことで我々が利益を生むための原動力となるからである」

 

~人財育成ビジネス
IMSグループのビジネスをハリー風に語るとこうでしょう。
「正確に言えばIMSグループは警備サービスビジネスではない。実際には人財育成ビジネスである。我々が一万数千円の警備員を売るのは、それに関わる人財が陸続と育成され、独立分社することで我々が利益を生むための原動力となるからである」
育成された人財が店舗を持ち、その店舗から更に人財が育成される。これが繰り返されるモデルがIMSグループのビジネスモデルなのです。

 

~「成功はごみ箱の中に」
さて「成功はごみ箱の中に」というタイトルの意味は、「競争相手のすべてが知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部その中に転がっている。」ということだそうだ。確かに飲食業ではそう言えるのでしょう。警備業では「宝物はゴミ箱の中に」といえます。学生時代の私は電気関係に興味を持って以来、電化製品の廃棄場などによく通ったものでした。見るもの見るものが宝の山だったのです。

 

~材料の「人材」から財産の「人財」へ
驚くことに警備業というゴミ箱には、産廃のような人材が集まるのです。しかし私にとっては心躍る宝物のように思えてなりません。ほとんどお金をかけずに手に入れた「人材」は、初のうち型式や性能がわかりませんし、ちゃんと動作するのか残り寿命がどのくらいなのか全くわかりません。そのままではただの材料である「人材」に過ぎず、取扱説明書が必要なのです。したがって動作試験や性能試験などを行い、品質を調べ型式決定すなわち能力決定する必要があるのです。つぎに材料である「人材」の性能を発揮させるためには「適材適所」が必要になります。これでようやく産廃である一個の材料である「人材」が、同じ目的を持つ集団の中で財産となる「人財」へと生まれ変わるのです。この思考と行動が私の精神的原動力なのです。

 

~思考は現実になる
IMSグループの大いなる夢は、一人一人の財産である「人財」が人格を磨き能力を発揮させ、仲間とともに繁栄し幸福になることです。この夢の実現に向かって「思考」し「宣言」し「行動」することこそ、絶対的な幸福境涯であると確信します。こうして「思考」は「現実」となっていくのではないでしょうか?

 

~ここに宣言します~
本日より初代総代としての役を辞し、初代会頭としての役に就きます。このIMSグループにおける会頭の役割は、材料である「人材」を財産である「人財」へと導くことにほかなりません。もとより私自身が産廃の「人材」から財産である「人財」へ蘇生できた生き証人であります。また、ここに同席の株主も全員例外ありません。この蘇生体験を真実の証言をもって、語りに語ってまいります。

 

まずは東京23区制覇へ向けて、宝である人財育成のための大きな資金調達が必要です。社会の宝となる人財を育成するため、今以上に経営者自身の人格・能力の向上が必要です。IMSグループを日頃よりご支援頂いております、本日ご来賓の皆様方お一人お一人より、一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 

これより育成された財産である人財は東京23区に集中して出店させて参ります。実際に出店する社員にはそれぞれ担当役員を配置し、3年以内の分社を目標にさらなる育成に取り組みます。同時に担当役員の師道共育については私自身が不惜身命で取り組みます。そして交通誘導警備の会社として前人未踏の東京23区制覇を成し遂げる覚悟です。

 

最後に私の信念を、

「百二十まで生きて、名を腐らせて死ぬよりも、生きて一日でも名を挙げる事こそ大切である」

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