相変わらずな業界
今も昔も警備業という業界は、相変わらず幼稚です。
市場規模は日本国内に限られていますので、まったく拡大しません。
つまり先行きの成長力は”ゼロ”という事です。
パイの限られた業界では、毎度仕事の奪い合いが起こります。
警備員が不足する時代は良いのですが、余剰しだすと必ずダンピングが発生するのです。
それも、比較的大手の一部の警備会社が資金と数に物を言わせ、率先してやるのです。
普段は業界の協会役員などをやっている会社に限ってよく見受けられます。
まあ、こういう人たちは表向き「業界の健全さ」を謳い、裏は「不健全」を推進します。
業界の誰もが知っているのに、平然としているのです。
いざとなれば、奪い合うのが商売の基本だと思っているのでしょう。
何とも浅はかな業界ですが、何も改善されません。
ダンピングのその後
ダンピングしまくって仕事を奪った後は、じわじわと値上げをするのです。
まるで弱肉強食のようですが、これがいつものやり口です。
こんな業界に未来はあるのでしょうか?「健全さ」のかけらもありません。
しかし、これが警備業界の現実です。
警備業に未来は無い?
このままでは、警備業界に未来は無いでしょう。
やるほうもやるほうですが、やられたほうもやられたほうです。
そもそもダンピングは独占禁止法によって規制されています。
公正取引委員会の一般指定6項
・正当な理由がないのに商品又は役務をその供給に要する費用を著しく下回る対価で継続して供給する行為
・その他不当に商品又は役務を低い対価で供給する行為
であって、
・他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあるもの
ならば「健全さ」を謳う数多くの事業者が、声を上げないといけません。
しかし、この業界では未だかつてダンピング(不当廉売)に対する是正事例はありません。
このような声を上げられる業界こそが「健全」と言えるのではないでしょうか。