早期リタイア「FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)」
最近話題に上がる「ファイア」というライフプラン。
なるべく早期にサラリーマン生活を終え、資産運用などを中心に生活する事らしい。
確かに最近「億り人」なる人達が、本の出版をしたりメディアによく登場します。
若い人が、こういう人達に憧れるのは普通の事でしょう。
生活のための仕事をせずに、運用益だけでやっていけるなんてイイよね。
好きな時間に好きな事をして、なんて自由なんだ!
今の生活に不満?
このような憧れは、一体どこから来るのでしょう?
現在の生活に不満があるからなのでしょうか?
大抵の人は「不満ではない」と答えます。
では一体何故?
それは、「働けなくなったらどうしよう」という”不安”です。
今の時代、終身雇用は無くなりました。
いつリストラされ、仕事を失うかわかりません。
「手に職」や「特殊技能」を持っていれば多少は安心ですが。
これは余談ですが、サイコパスは不安を感じません。
金さえあれば仕事は要らない?
では、お金さえあれば不安を感じないのでしょうか?
お金さえあれば仕事は要らないのでしょうか?
チョット考えましょう。
そもそも、何のために仕事をしているのでしょうか?
生活?お金?手段が目的になっている典型ですね。
だったら、仕事には”夢や希望”がありませんね。
つまり「生きがい」や「やりがい」を感じられない。
実際に、お金が沢山有っても仕事が好きな人は大勢います。
オリンピックで活躍する日本人
現在開催中の東京2020オリンピック。
昨日(2021年7月25日)までに5個の金、1個の銀。
この選手たちは、何のためにやっているのでしょう?
まさか仕事だからやっているのでしょうか?
”夢や希望”がなければ、続かないでしょう。
だからサラリーマンが手段のために仕事をしている時点で、もうこの人たちとは異なるのです。
同様に、「億り人」達とも異なるのです。
オリンピック選手も億り人達も、各々目的は明確なはずです。
「ファイア」は手段に過ぎない
結局のところ、「ファイア」の目的が明確である必要があるのでは?
「ただのんびりしたい!」という目的では、生きる価値を見失うでしょう。
現に本の出版・メディアに登場するのは、「生きがい」を探しているからでしょう。
だったら最初から「生きがい」を見つけたほうが早道です。
わざわざ「ファイア」することに憧れる必要は、まったくありません。