ガチョウと黄金の卵
ある日、農夫は飼っているガチョウが黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚きました。
それからも、ガチョウは1日に1個ずつ黄金の卵を産みます。
おかげで、黄金の卵を売った農夫は金持ちになりました。
しかし農夫は1日1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じるようになります。
きっと、ガチョウの腹の中には金塊が詰まっていると考えるようになりました。
そして欲を出した農夫は、ガチョウの腹を切り裂いたのです。
ところが腹の中に金塊など無く、そのうえガチョウまで死なせてしまいました。
めでたし、めでたし。・・・?
教訓
この話は、イソップ寓話のひとつです。
農夫は資本家、ガチョウは労働者、黄金の卵は会社の利益です。
この話から得られる教訓は、以下の通りですね。
①欲張り過ぎると、その利益を生み出す資源まで失ってしまう。
②利益を生み出す資源を考慮すれば、長期的に大きな利益を得ることができる。
金の卵を産むガチョウを殺すな!
もしあなたがこの話の農夫だとしたら、どうなるか想像してみましょう。
やっぱり同じ結果になりそうですか?→間違いなく貧乏人決定です。
もう一羽、金の卵を産むガチョウを探しますか?→永遠に貧乏人です。
こう言ってしまうと元も子もありませんが、そもそもガチョウは金の卵を産みません。
寓話の中ですら、他に存在しないガチョウを探しても、一生見つかりません。
そんな事をしてれば、利益以上の費用がかかり破滅します。
じゃあ、金の卵を産むガチョウを殺さず、大切に育てますか?→普通の人ですね。
いつかガチョウは死ぬので、その後あなたは貧乏人に逆戻りです。
めでたし、めでたし。・・・?
めでたくねえし!
さあ!本当の教訓は、一体何なのでしょうか?
わかりましたね。
寓話の中の農夫は欲におぼれ、ガチョウの腹を裂いてしまいました。
チョット短気でしたね。
腹を裂かずに調べる方法は無かったのでしょうか?
現代なら、いくらでも研究する方法があります。
黄金の卵を産む仕組みさえ解明できれば、いくらでも複製できます。
”仕組み”とは、ビジネスモデルの事です。
つまり金の卵を産むガチョウは、決して特別ではなくなるのです。