M&A=企業・事業の合併や買収
ここ最近、M&Aブティック(M&Aに特化した会社)からのアプローチが頻繁にありますが、IMSグループでは独自M&Aの実績が複数あります。
すべてうまくいったわけではなく、結局消滅してしまった失敗談が二例ほどあります。
なぜ失敗したのか、企業買収の裏側についてお話しします。
この二例の共通点は、資金ショートで倒産寸前だったことです。
なので、一番最初にやる事は資金調達になります。
倒産寸前の緊急事態なので、手法は何でもありです。
その後、ほどなく資金ショートを免れた訳ですが、結局破綻してしまいました。
助けるM&Aは失敗する
これらの教訓から学んだのは、「助けるM&Aは失敗する!」という事でした。
最初から「助ける」と言うスタンス事態に、問題があったのです。
買収する側にとっては「助ける」になるのですが、買収される側にとっては「助けられる」とならないのです。
世界情勢においても、似たような失敗事例が数多く存在します。
なぜそうなるのかは所詮、感情論が原因であり暗に経済支援をするべきでは無いのです。
簡単に言うと「助ける」側は、「助けてやっているんだ!」の態度になります。
そして「助けられる」側は、その態度を我慢しつつも「恨みを募らせる」のです。
所詮感情論なので、どっちもどっちの話となるのです。
五分五分の共同出資が上手くいかないのもこれが理由です。
したがって、経済支援が理由のM&Aはやってはいけないのです。
上手くいくM&Aは?
結局のところ、上手くいくM&Aは”感情論”にならない取引しかありません。
”取引”と言うのは”商売”なのです。
だからお互いに、商売上のメリットがあればいいのです。
と言うより、メリットしかなければ”感情論”に成り得ません。
つまり資金を提供するのは”取引”ではなく、いわゆる敵対的買収と大差ありません。
逆に資金を求めるのは、金融機関や株主個人に相談する事です。
ダメなら倒産するのが、商売の掟なのです。
どのようなM&Aの形が、お互いのメリットにしかならないのかを考える事が重要です。