「rの住人」と「gの住人」
トマ・ピケティの「21世紀の資本」に、”r>g”という式が出てきます。
r(Return on Capital)とは、株や不動産など、資産運用から得られる利益率のこと。
g(Economic Growth)は、経済成長率。働いて得る、所得の伸び率のこと。
ここから最近「rの住人」とか「gの住人」という言葉が出回っています。
つまり、株主は「rの住人」でその他社員(社長も)は「gの住人」だそうです。
このことについて、ピケティの研究では歴史上常に
r(資本収益率)>g(経済成長率) となっている。
そうです。
しかし上場していない警備会社は歴史上常に、
r(資本収益率)<g(経済成長率) となっています。
ということは、ピケティの言う”格差拡大”はなさそうですが、実際はかなりの格差がありますよね。
警備会社の純粋な株主の方であれば実感していると思います。
解決策は、「rの住人」=「gの住人」となるしかありません。
これがIMSの新たな取り組みなのです。
残念ながら現実は、「rの住人」が「gの住人」になろうとしないし、「gの住人」は「rの住人」になる資本がありません。
その上「rの住人」は「gの住人」に奉仕してると自己満足し、「gの住人」は「rの住人」になろうと必死の自己中です。
結局、格差とは人の持つ「利己主義」の大きさに比例しているだけのことでしょう。