あなたにとって優秀な営業マンはどっちだと思いますか?
定価100円で原価50円の商品があったとする。
この商品をA・B2人の営業マンが販売したとします。
営業マンA→販売価格100円で100個売りました。
営業マンB→販売価格68円で200個売りました。
売上は営業マンBの方が高くなります。
営業マンA→100×100=10,000円
営業マンB→68×200=13,600円
利益は営業マンAのほうが高くなります。
営業マンA→(100ー50)×100=5,000円
営業マンB→(68ー50)×200=3,600円
ここまでは誰でも理解できると思いますが、あなたは営業マンAとBのどちらが優秀だと思いますか?
ここに次の条件が加わると、どちらが優秀であるかは変化します。
条件1:高売上を上げた営業マンが社長表彰される。
条件1では当然、営業マンBが優秀。
条件2:高利益を上げた営業マンが社長表彰される。
条件2では当然、営業マンAが優秀。
条件3:高売上かつ高利益を上げた営業マンが社長表彰される。
条件3になるとどちらが優秀なのでしょうか?
直観でも、わかりませんよね。
条件3の場合、営業マンA・Bのどちらが社長表彰を受けるかは、売り上げと利益に関するA:Bの比率が必要になります。
では計算してみましょう。
営業マンA:Bの比率は、
営業マンA:Bの売上比率→10,000:13,600→25:34
営業マンA:Bの利益比率→5,000:3,600→25:18
なので、
営業マンA:B→(25×25):(34×18)→625:612となる。
したがって、
営業マンA > 営業マンB
となる。
であるので、営業マンAが優秀となり社長表彰を受けるのである。
社長がアホか利口かでも変わる。
アホな社長は「売り上げが大事だ!」と考えています。
ちょっと利口な社長は「利益が大事だ!」と考えています。
最も利口な社長は「売り上げと利益のどちらも大事だ!」と考えるのです。