徳川家康三方ヶ原戦役画像
本図は18世紀の終り頃に紀州徳川家から尾張徳川家に伝来し、当時は「家康の肖像画」とのみ伝えられていたが、明治期以降の尾張徳川家では「長篠戦役図」とされ、1910年(明治43年)に同家が開催した展覧会に出品されると、その特異な容貌・姿態から珍重されると同時に、「敗戦時の家康の肖像を、同家初代当主・徳川義直が、当時の窮状を忘れないように描かせた」との口伝が付され、本図が尾張徳川家から財団法人・尾張徳川黎明会が運営する徳川美術館に移された後、1936年(昭和11年)に開催された展覧会に出品された際に、美術館側により「三方ヶ原の戦い」での敗戦を「狩野探幽に描かせた」図、更に1972年(昭和47年)頃には「家康自身が描かせ」、「慢心の自戒として生涯座右を離さなかった」との情報が付与された。(Wikipedia) |
これは『顰像』(しかみぞう)とも呼ばれる肖像画で、しかめっ面で憔悴したような表情に描かれています。
天下人と呼ばれる人が、なぜこんな肖像画が描かせたのでしょうか?
上手くいっている時ほど気をつけろ!
天下人と言われる人でも、負け戦はある。
大成した人も皆、ショボい経験の一つや二つはあるものです。
しかし、その経験を生涯忘れない工夫が必要だと思う。
でないと上手くいっている時ほど慢心が生まれ、失敗の繰り返しになるだろう。
大事な事は、忘れない工夫にある。
頭の記憶だけで鮮明に覚えていられるのならいいが、大抵の人は嫌な思い出を忘れるものである。
ショボい自分を忘れない方法
ショボい経験を忘れないようにするには、どうすればいいのでしょうか?
家康のように肖像画を描かせられるでしょうか?
現代ならスマホで写真を撮るだけの事ですが、ショボい時に撮れるでしょうか?
普通は、そんな気分になれませんね。
では日記に残すとか?・・・日記書いてません。
ならば身体に刻むとか?・・・痛いので嫌です。
たぶん、ここが凡人との決定的な差であると思います。
こんな特殊な方法もある
私の場合、音楽に記憶を残しています。
今でも、その音楽を聴くと一瞬で記憶が蘇ります。
感情すらも蘇り、自然に涙が溢れます。
その音楽に感動しているわけではありません。
音楽に記憶と感情を記録させているのです。
記録させる方法は簡単です。
ショボい時、同じ音楽を何回も何回も繰り返し聞き続けるのです。
一度記録できると、もう二度と忘れる事はありません。
それぞれ感受性も違うので、同じ方法が有効かどうかわかりません。
いずれにせよ自分に合った方法は、自分自身にかわからないので探してみましょう。
↓2010年4月2日。これは私が代わりに撮ってあげたショボ写真です。