労災保険(労働者災害補償保険)とは?
労災保険とは、雇用されている立場の人が仕事中や通勤途中に起きた出来事に起因したケガ・病気・障害、あるいは死亡した場合に保険給付を行う制度です。正しくは、労働者災害補償保険といい、この名のとおり労働者やその遺族の生活を守るための社会保険です。”労災”と略すこともあります。
労災を適用するとヤバい?
バカ社長・バカ経営者は、「労災にするな!」「労災を使うな!」「労災にすると労働基準監督署から査察を受けるじゃないか!」「ケガをした社員の自己責任だ!」などとよく発言します。
確かに労災を連発すれば会社側の監督責任を問われ、労働基準監督署の調査を受けることがあります。さらに”労災隠し”など悪質なケースでは罰則を受けることもあります。
しかし、労働保険とは、ただの”保険”です。
現に企業はそのための多額の労働保険料を毎年支払っています。(払っていない企業はヤバいですね)
だからいわゆる”労災隠し”は全く必要ありません!
ある意味、保険料を払っているのだから積極的に保険を利用するべきです。一般の保険と同様で使ったことに対するペナルティは当然ありません。
さらに言えば労災が適用されるかされないかは、ある意味保険会社である労働基準監督署の判断です。中には労働基準監督署が「この件は労災になりません!」という例もあるのです。