このページの先頭へ

長期現場で怠ける

何年にもわたる長期現場では、ほとんどの警備員が怠けます。
原因は「慣れ」と「油断」です。
どのように警備員が怠けるのかというと色々ありますが、

①出勤時間がルーズになる。
②要領よく業務をさぼり手を抜く。
③顧客に対して馴れ馴れしくなる。
④応援に入る警備員に対して威張る。
⑤言葉遣いが乱暴になる。
⑥態度が横柄になる。 等々

勿論誰もがこのようになるわけではありませんが、問題は警備員が怠けるところにあるのではなく、顧客及びその社員さんたちの不満が増大することにあります。

 

警備員として当初は誰しも仕事を失いたくありませんので、一生懸命仕事に取り組みます。しかし仕事に慣れてくると様々な油断が生まれ、上記のような出来事が起きてしまいがちです。
直接警備会社に料金を支払っている顧客の場合は、即座に注意・指摘をしてくれますが、その顧客の社員さんたちは自分自身が嫌われたくないので、中々警備員に直接注意をしてくれません。

 

このような悪循環から、社員さんたちの我慢の限界が来るまで表沙汰にならないのです。
表沙汰になった時は「時すでに遅し」で、他の警備会社に契約変更されてしまいます。
警備業は基本的にサービス業ですから、顧客及びその社員さんたちの不満が増大すれば、当然契約を打ち切られます。

最善の策

そうならないために、警備会社による普段の巡回指導が重要になります。
しかし警備会社の担当者も長期現場に対する安心感から、積極的に顧客及びその社員さんたちからの要望を聞こうとしなくなるのです。あるいは巡回指導そのものを怠けてしまいます。

 

そこで最善の策となるのは、定期的に警備員を入れ替えることです。
そうすれば現場に緊張感が増し、”怠け”が排除できます。入れ替え期間は短ければ短いほど効果的ですが、顧客の都合や要望もあるので、よく相談の上決定するべきでしょう。

 

余談ですが一企業との契約も例外ではありません。
「慣れ」からの「親しみ」は結構ですが「親密」になりすぎて、顧客及びその社員さんたちが遠慮して、クレームをつけづらくなる関係は健全な関係とは言えません。
最も悪い関係は、裏金やリベート、接待や天下りの付き合いです。こうなるとほぼ何でもありの関係になってしまいます。そこから健全な警備業務が実施できるわけがなく、労災事故等が多発することになります。

労災事故が多発する警備会社は、他の警備会社に契約を変更するべきです。そして顧客との悪い関係を一旦断ち切らない限り、不幸になる警備員や社員を続々と輩出することになります。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
トップへ戻る