上司がシチュエーションを創る
部下を持つと何かと悩みの種になります。
「どうして仕事が遅いのだろう」
「なんでやらないのか」
「どうして忘れるのだろう」
「なんで理解できないのだろう」
「どうしてみんなと仲良くできないのか」
「彼はここがダメなんだ」
等々、上げればキリがないほど不満が爆発します。
自分とは異なる人を非難したがるのは、人類共通の本能ともいえる。
ここで冷静に考えてみよう。
そもそも最初から上司としていろいろな事が出来たのか?
当然、最初から何もかも出来たはずはありません。
では自分が部下だった時、上司は自分に対して不満はなかったのか?
当然、色々あったはずです。ただ直接上司から逐一指摘を受けなかっただけでしょう。
ということは上司としての自分が、部下に対して色々不満を持つことは自然の事です。
それならば上司となった自分は、いつから、どのようなきっかけで、どのようにして仕事が出来るようになったのでしょうか?
思い出してください。手取り足取り教わったから?そんなはずはありません。
上司に対する不満をバネに自分で努力し、出来ない事が悔しくて努力し、わからない事・悩み事は自ら素直に率先して上司や他人から教わった。からですよね。
このようなシチュエーションを創ってくれたのが、その時の上司だったのではないですか?
ならば今、上司であるあなたがやるべきことは愚痴を漏らすことではなく、部下が成長するシチュエーションを創ることではないでしょうか。