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所詮はゲームの世界?

最近のゲームはファミコン時代に比べると、本当にリアリティが増していると思います。
ハードウェアの進歩に応じて、処理速度もかなり速くなり、オンラインプレイなどのように複数人のコミュニケーションが必要なゲームもあります。

 

このようにリアリティが増し、益々現実の世界に近づきつつありますが、
「所詮はゲームの世界だ」
「現実の世界は、勿論ゲームの世界とは異なる」
と、果たして断言できるのでしょうか?

人間は高精度な機械なのでは?

人間の感性は、 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚などの知覚情報をもとに、「熱い」「重い」「固い」「痛い」などと自覚したり、喜怒哀楽の感情が発生します。
どちらかというと機械的な反応に近く、たくさんのセンサー情報をもとに処理されているにすぎないように見えます。

 

確かに体を開いてみると、電子部品などは入っていません。バッテリーもありません。機械仕掛けの構造も見当たりません。
しかし、食物という燃料を消費し、脂肪などにエネルギーをため、神経という電気信号で制御され、筋肉を伸縮して動作しているとも言えます。

 

ある意味、「人間は高精度な機械」と言ってもいいのではないでしょうか?
今のところゲームのキャラクターに感情はなさそうですが、AIの発達とともに近い将来”感情”を持たせる事は、そんなに難しいことではないでしょう。

人間の情報処理速度

人間の場合も、情報を処理する限界の速度が存在します。黒田モデルによると、
※bps 【bits per second】 ビット毎秒
視覚(目)からの情報処理速度は、3Mbps
聴覚(耳)からの情報処理速度は、30kpbs
思考する情報処理速度は、100 bps ←おそい!
すべての感覚器に入ってくる情報量は、1Gbpsもあります。

 

視覚の情報処理速度はかなり速いといえますが、誰もが実感でわかるとおり、視野の中央部分以外はビットレート(画質)が極端に低いのです。
さらに思考速度は大変遅いので、すべての感覚器から得られる情報のほとんどは捨てられるのです。もう既にゲーム機のほうが速いですね。

ゲームの世界も、たくさんの情報を捨てている

ゲームの世界も、一画面に映し出される映像以外の情報は捨てています。ゲームの世界ですべてのステージを同時並行に進めるには、膨大なCPUの数が必要で、すべてがマルチスレッド(並行処理)化される必要があるのです。

 

しかし一人の人間を対象とするゲームなら、人間のほうが並行処理できないので、今見えているステージだけを処理していることで十分なのです。
将来、ハードウェアの性能がさらに飛躍的に発達した時(量子コンピュータが量産される時代)には、きっとゲームの世界が、現実の世界と区別できなくなる時代になるでしょう。

現実の世界にも”セーブポイント”があったら良いのに

このように「ゲームの世界」と「現実の世界」を区別する根拠は、ほとんど無くなりつつあります。
というよりそもそも区別する必要があるのでしょうか?量子論によると、現実の物質も「有るともいえるし、無いともいえる」のです。「人間が観測した時に決まる」のです。

 

訳が分かりませんが、つい最近では「量子の世界で時間が逆行する」という研究成果も発表されています。
ともあれ、我々の現実の世界にも”セーブポイント”が欲しいですね。そうすれば失敗など何も恐れず、何度でも挑戦できます。ただゲームと同様で、あんまりにもクリアできないとチョット飽きてしまうし、何度も同じ繰り返しにはウンザリしてしまいます。

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