バタフライ効果
「ブラジルでの蝶のはばたきが、テキサスに竜巻を引き起こすか?」
これは米国の気象学者ローレンツが、1972年に行った講演の演題です。
ある系の変化が初期条件に極めて鋭敏に依存する場合に見られる、予測不可能な挙動のたとえとして、後に「バタフライ効果」と呼ばれる由縁となりました。
日本だと「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな感じですね。
そのシナリオは、
強い風が吹くと砂ぼこりがたち、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋が儲かって喜ぶというもの。
今の時代では考えられませんが、その時代なら可能性がゼロではなさそうです。
1%の可能性とは
1%の可能性しか無くても、100回やれば100%になる!
と、思っている人が普通ですが、そうなりません。
上記の通り、100回やっても63%ぐらいです。【計算式は、1-(0.99)^回数】
500回目ぐらいになるとほぼ100%になります。
しかし、1回ごとに1%の百分の一(0.01%)づつ精度を向上できれば、
【計算式は、1-(0.99-(回数-1)×0.01%)^回数】
上記の通り、200回目ぐらいでほぼ100%になります。
回数でも個数でも一緒
実は1%の可能性を100回やるのと、100個(種類)揃えても同じ結果になります。
つまり100個揃えて5回やれば、ほぼ100%になると言う事です。
たった1%の可能性であっても、徐々に制度を上げるか、複数揃えていけば短期間でほぼ100%の可能性になるという事なんです。
バタフライ効果も同様で、無限の蝶が羽ばたけば、竜巻を引き起こせるのです。
逆に言うと、1%の可能性に賭け1回しかやらなければ、確率は1%のままです。
チャレンジ回数を増やし精度を上げ、個数を増やすと確率は100%に近づくのです。
未来は変えられる
自分一人の可能性はちっぽけなものかもしれませんが、同じ志の仲間が複数いれば短期間で100%の確率に近づくのです。
こうやって未来は変えられるのです。算数がそれを証明しています。
一人でコツコツだと500年、精度を上げても200年かかるものを、同志100人を集めれば5年でやれるのです。
これさえ理解していれば、不可能は限りなく無くなり未来を変える事が出来るのです。