役員報酬はどうやって決めるのか?
役員報酬の変更は一言でいうと、
事業年度開始から3か月以内に、かつ株主総会で決定できます。
では金額はどうやって決めるのか?
会社の株主の承認があれば0円~いくらでもOKです。
ということは、株主が役員の選任も報酬金額も決めることになるのですが、実際は役員会や代表取締役が事前に決定し、後に総会で株主の承認を受けることになります。勿論ここで否決されることもあります。
株主が1人または大株主が1人なら独断の決定になりますが、支配者が1人ではない場合は役員会や代表者が事前に決定しておかなければなりません。
この場合、何を基準にするべきなのでしょうか?
株主の配当が優先するかしないかが基準になります。
株主配当を優先するなら会社の余剰金を増加させる必要があるので、役員の人数も報酬も限定することになります。その逆に株主配当を優先しないのであれば事業計画の範囲で制限はなくなります。
現実には、その制限の有無に関わらず役員一人一人の成果によって報酬は決まります。簡単に言うと、
前期は利益に貢献出来たか?今期はどれだけ利益に貢献出来るのか?
ただそれだけです。利益に貢献していない役員は必要ないし、これまで利益に貢献し今後も期待される役員は必要とされるのです。
もっとわかりやすい言い方をすると、
株主にとっての要不要だけですべては決定する。
ただし株主の要不要における判断は人によっても異なります。たとえ利益に貢献しても思い上がって他人をバカにしているようでは人はついてこないし先行きは暗いと判断するでしょう。また今はそれほど利益に貢献出来ていなくとも謙虚で新しいことに挑戦を続け将来の展望に期待出来れば先行き明るいと判断するでしょう。利益にも貢献しないし他人をバカにしているような役員が居たとしたら論外であることは言うまでもありません。