会社は誰のものか
「会社は社団すなわち共同目的を有する複数人の結合である」
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説↑
故に、
「会社は同じ志をもって物事を行う集団たちのものである」
大辞林 第三版の解説↑
これが答え。
ちまたでは、「社員のもの」だとか「顧客のもの」だとか「株主のもの」だとか言っているが、間違いではない。
ただし”目的が一致している”ことが条件になるので、目的の違う人のものではない。
また会社は「営利を目的にする」ともあるので、これに一致している人も会社の持ち主といえる。
このように整理すると、会社とは事業目的と営利目的の2点について共有定義されている。
しかし、この二つの目的はORなのかANDなのか明記されていない。
だから人によって会社は誰のものかが異なるのである。
代表取締役のあなたは、”会社は自分のものである”と思っているのに、社員には”君たちのものだよ”とか言ってませんか?言われている社員の方は、”どうせあんたのものでしょう”と思っています。
ですので、今日から「会社は同じ志をもって物事を行う集団たちのものである」と言ってください。
もし”同じ志”って何ですか?
と聞かれたら事業目的と営利目的の2点を説明しましょう。
株主も後者の目的のみにおいて持ち主であるし、世間一般的にはORでもANDでもよいのです。
けれども代表取締役のあなたは、事業目的と営利目的の両方を志していなければいけません。
そうでないと、社員の人格・能力の向上も無いし、株主への事業計画推進も評価されません。
現に社員の中から成長し将来の担い手が生まれない。
とか、事業計画通りに物事が進まない。
のは、代表取締役のあなたが事業目的か営利目的のどちらかしか志していない。
またはどちらの志もなく、自分の勝手な目的のみに固執しているからなのです。
そんなあなたは、すぐに代表取締役を降り会社から立ち去りましょう!