ある取締役の話
彼は最近、取締役になった。
彼には、およそ10年の下積み経験がある。
下積み時代の彼は、何一つ自分で建てた目標を達成できなかった。
長い長い暗黒時代であったろう。
ところが取締役になったとたん、次々に月次目標をクリアしているのだ。
いったい彼に何があったのだろうか?
趣味はゲーム
彼の趣味はゲームだ。
キャラクターの名前など、全部記憶している。
しかし業務上では真逆で、何でもすぐに忘れる。
ハッキリ言って、鉄板のダメ社員。
それがゲームの話になると途端に才能を発揮する。
こういう人間は、決して珍しくない。
仕事をゲームにしてしまえ!
取締役に必要な能力は、実行力だ。
ゆえに課題を解決していかねばならない。
そう、ゲームと一緒。
ならば、如何に仕事をゲームにするかだ。
実はこれが難しい。
ここに智慧が必要になる。
ゲームの必須要素
そもそも何でゲームは面白いのだろう?
必須要素は3つある。
①どんなゲームにも目標がある。
敵を倒すとか、誰かを救うとか、目的地にたどり着くとか、どんなゲームにも目標が設定されており、そこに至る道のりとクリアした時の感動や優越感が用意されている。
②その世界観においてルールがある。
何でもありのゲームは無い。
必ずゲーム内の世界観において、制限される規則が存在しており、その範囲内で技術を磨いたり、裏技なるものを駆使することで喜びや驚きを味わえる。
③目標をクリアすると報酬がある。
たくさんの目標が設定されるが、目標が高ければ高いほど得られる報酬も高くなる。
ただしこの報酬はゲーム内における、ただの仮想通貨に過ぎないのだが、この報酬とゲーム内のアイテムが交換可能であるところに妙味が存在し、益々目標をクリアしやすくなる仕組み。
んん?
やっぱ、仕事と一緒じゃん。
どうやって彼は仕事をゲーム化出来たのか?
彼は、どうやって仕事をゲーム化する事が出来たのだろうか?
一言で言うと、それが彼の才能なのだ。
その才能を発揮できるように導くのが、私の才能なのだ。