病気になるのは当たり前
老化は病気である! |
第1部 私たちは何を知っているのか(過去)
第1章 老化の唯一の原因――原初のサバイバル回路 |
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概要はこちらを→老化は警備業で治療できる病?
誰でも病気になる
老化が病ならば、もはや病気になる事は死ぬことと同じで人間のみならず、すべての動物の共通な現象に過ぎないでしょう。
毎日、死ぬことを恐れて生きている人がいるとしたら、大変不幸な事である。
ましてや経営者が、それではお話にならない。
ならば病気になる事は恐れる事ではなく、予防したり治療したり覚悟する事であり、つまりは経営する事と言えよう。
そもそも会社というものも、病気=赤字になるし、長さの違いはあれ何時か寿命を迎える。永遠に存在する会社は、現在のところ皆無である。
本当に恐れる事とは?
前述の通り、死ぬことや病気になる事は恐れる事ではない!
本当に恐れるべきことは、病気になりたくない・死にたくないと思う事である。
本来多細胞生物の細胞に備わるDNAには、アポトーシスと言う機能が存在します。
これは個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死のことで、本来備わっている機能です。
このプログラムが正常に働けば健康を保つために機能しますが、このプログラムが正常に働かず異常に働くと癌細胞に変化します。
簡単に言うと、死ななくなるのです。これが最も恐れるべき事です。
病や死を極度に恐れる人は癌に変異する
なぜアポトーシスと言う機能が異常に働くかについては諸説ありますが、今のところ特別効果のある予防や治療は存在しません。
しかし、原因は明らかです。
「病気にならない」「死なない」これが原因です。
癌細胞は本体が生きている間、病気にもならずウィルスにも感染せず死にもしませんが、本体を蝕み自己破壊に似た現象を引き起こし遂には本体もろとも破壊するのです。
これは人間の歴史上の行動にも現れます。
恐れるあまり、大量虐殺に走ったり、会社や組織の人間関係を破壊する事例は後を絶ちません。
「正しく恐れる」のではなく「正しく受け入れる」
世間では「正しく恐れる」という見出しが目立ちますが、そもそも恐れる事ではなく正しく受け入れていない事が問題なのです。
本当に恐れるべきは、自らが癌化し他者を破壊することにあるのです。
「正しく受け入れる」事が出来ず他者を破壊してしまう前に、正しくプログラムが動作する仕組みやフェイルセーフ機能を設けておくことが万全の策と言えるでしょう。