「情けは人のためならず」
文化庁のHP中、連載「言葉のQ&A」にこのようにあります。
問:「情けは人のためならず」は,本来どのような意味なのでしょうか。
答:「情けは人のためならず」とは,人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味の言葉です。
本来の意味は「結局自分のためになる」という意味ですが、世論調査によると「その人のためにならない」と解釈している人との割合は、ほぼ同じという結果です。
文中の説明では「ためならず」の解釈を誤ってしまう。とありますが、果たしてそうなんでしょうか?
「恩を仇で返す」
古い日本人の経験では「情け」で対処した外交が、結局日本のためになるという結果に結びついていたのでしょうが、現在はどうなんでしょう?
国によっては反日国となっている現状を考えると、「情け」が通用しないケースつまり「恩を仇で返す」ような事実を目の当たりにすることで、「情け」の対処が決してお互いのためにならないと感じてなりません。
やはり「大事は理、小事は情をもって処す」との立場で考えれば、外交は「大事」であるから道理を以て対処するべきだったのでしょう。その外交政策を一部の政治家や一部の事業家が名声や利益のために大義名分を立て利用したツケが回ってきているという事でしょう。
現在も困難に見える世界・国内情勢ですが、すべての日本人はゆるぎない「道理」を以て行動したいものです。
「大事を情で処す」人も「恩を仇で返す」人にも必ずその報いが同等に現れます。