借入金が1億を超えたら要注意
不動産賃貸業を除いて、売上(年商)の50%以上の借入残高があり、かつ、それが1億円以上の場合は銀行取引を今一度考えた方が良い。
しかし銀行は、お金の要らない、安全な状態の会社にお金を貸したがります。
逆に言えば、資金繰りが厳しくなれば、急に銀行は借りてくれと、言わなくなるのです。
もっと言えば、貸し剥がしすら危険性があります。
バブル時代にも同様の事が多々あり、調子に乗った社長が高級車を買ったり無駄遣いをして、いざ貸し剥がしが行われ、地獄に落ちたという話は珍しくない。
調子に乗るタイプは金を借りるな!
個人であっても、カードローンの返済を続けていると、いつの間にかあたかも信用が増したかのように、借入限度額が増加していきます。
あっという間に500万円ぐらいになります。(主婦であっても)
法人もまた同様で売上が1億でも、いつの間にか1億の借り入れが出来てしまいます。
返済できるはずもないのに、どうしてそんな事が起きるのでしょうか?
金融機関の本音(答え)は簡単です。
個人であれ法人であれ、他から返済可能と判断しているからなのです。
取れる所から取る・払える所から払わす
少し残念に思うかもしれませんが、極論から言うと借主(保証人)が○んだ時の保険金を目当てにしています。
保険金で間に合わない場合は、団信(団体信用生命保険)を利用します。
要するに、金を返せない奴は○ね!という事です。
だから調子に乗るタイプの人は金を借りてはいけません。
これは私が実際に経験した、バイト君の交通事故のケースです。
ある未成年者が無保険車を運転し、自転車との死亡事故を起こしました。
このままだと、自転車の被害者への保証は何もありません。
たまたま別の後続車が、その被害者を轢いてしまいました。
結局、被害者への補償はすべて後続車の保険から支払われました。
当の未成年者は刑事罰ですが、免許取り消しのみで罰金は免除されました。
もしこの後続車がいなかった場合は、未成年者の働く会社に賠償責任が及ぶのです。
これは地元の交通課課長さんからアドバイスを頂いた事実です。
警備会社の社員が無保険車で事故った場合、本人に支払い能力が無いと認められると、会社の責任で損害賠償しなければならないという事です。
良いか悪いか置いといて、これが現実なのです。
世の中は「取れる所から取る・払える所から払わす」が基本なのです。