余計な選択と決断は排除する
経営は選択と決断の毎日である。
ほとんどの決断は、即断即決になる。
しかし誰であっても毎日何百もの選択と決断をすれば、確率的に間違いが増える。
だから余計な選択と決断は、排除しなければならない。
朝、何を食べようか?
食わなければいいだけだ。
今日はどんな服を着ようか?
毎日同じ服でいい。
小事は情で考えればいい。
ビジネスに関係ない事は、好きにすればいい。
夜は思考するな
とは言え、いつもいつも即断即決できるわけではない。
時には決断を迷う事がある。
そんな時は、考えて考えて考える思考が必要になる。
この時、注意しなければならないのは何時思考するかだ。
これは経験則によるものだが、夜だけは決して思考してはいけない。
ろくな発想にならないからだ。
私たちもマウスに近い哺乳類の本能を持っている。
夜は捕食されないため警戒するのが、哺乳類の本能だ。
そんな夜は、ネガティブな発想しか生まれない。
だから夜は、楽しい事だけ考えよう!
思考に向いているのはいつ?
決断に迷うという事は、感情に左右されているという事だ。
大事においては、道理で判断しなければならない。
道理で思考できる最適な時間帯は朝だ。
「早起きは三文の徳」のことわざ通りである。
しかも天気の良い日だ。
天気の悪い日は、本能で危険を察知してしまうから消極的になる。
雨に濡れることで体温が下がり、体力を消耗し、生命に関わる。
湿度が高いと自分たちの臭いを遠くまで分散してしまい、他の動物に狙われる。
私たちの先祖は捕食される側の弱者だ。
本能に逆らっては、積極的思考が出来ないのだ。
私の実践事例
IMSの創業以来、幾度の決断に迷う事もあった。
どうしても、情や損得感を排除できないからだ。
そんな時、朝から自宅付近の河川敷を歩いていた。
考えに考え思考を重ねるも、そう簡単に結論が出ない。
ある日、雲一つない晴天のもとで”ふっ”と気が付いた。
一体、何のためだったのか、何故そうしたのか。
すべての答えは「IMSの理念」にあったと。
その瞬間、情や損得感などの迷いは吹き飛び道理で決断する事ができた。
後にこの時の決断は、確信へと変わったのである。
今現在も夜ではなく朝、歩きながら思考を続けている。
「今日は思考するのにもってこいの日だ!」