憲法って?
国の成立に係る統治の根本規範(法)となる基本的な原理原則に関して定めた法規範をいう
会社における憲法は?
会社においては上記の”国”が”会社”に置き換わったもの。
会社の成立に係る統治の根本規範(法)となる基本的な原理原則に関して定めた法規範をいう
一般的には「社訓」「理念」「社是」などと言われるものが、会社の憲法です。
憲法って誰が守るの?
民主主義国家では憲法のもとに法律や罰則が決められます。
また法律を決めるのは国会です。
だから法律を決める国会議員が憲法を守らなければいけません。
国民は法律を守るのです。
日本国憲法を改正するには?
日本国憲法第96条
1 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
会社の憲法を守るのは誰?
会社は民主主義ではありませんが、会社の憲法をもとに社内のルールが決められなければいけません。
そのルールを決めるのは経営者です。
だからルールを決める経営者が憲法を守らなければいけません。
社員はルールを守るのです。
会社の憲法を改正するには?
通常、会社の憲法には改正に関わる明文が無いと思います。
けれども上記”日本国憲法第96条”を参考に考えると、
取締役の三分の二以上の賛成と株主の過半数の賛成が必要でしょう。
憲法に違反したらどうなるの?
日本国憲法であれ会社の憲法であれ、違反しても何の罰則もありません。
???では何のために憲法はあるのでしょうか?
日本国憲法の意義については明文がありませんが、「法務省 憲法の意義」によると・・・「よくわかりません」
まあこんな感じですかね「国家権力を制限し国民の人権を保障するためにある」
いずれにしても違憲の罰則は無いので、権力を制限することはできません。
あるのは日本人としての道徳観のみです。
経営者としての道徳観
会社の憲法を経営者の都合で勝手に変更したり、平然と守らない者は道徳の無い人間と言わざるを得ません。
信念の無い経営者はただのクズです。
経営者が最も重きに置くべきは、会社の憲法すなわち「理念」です。