三つの問題
どんな個人も法人にも必ず問題がある。
その問題を解決する事が取締役の仕事です。
問題の内容は以下の三つしかありません。
1.経済的問題
2.肉体的問題
3.精神的問題
経済的とは、個人において収支、法人において資金の事です。
肉体的とは、個人において健康、法人において利益の事です。
精神的とは、個人において思想、法人において理念の事です。
毒矢のたとえ
個人にしても法人にしても、問題を抱えて苦しんでいるのに、取締役がそれを解決しないのであれば役に立ちません。
とかくある話ですが、「なんでそうなんだろう?」「どうしてこうなんだ!」と疑問や愚痴ばかりで、これら問題を見て見ぬふりの取締役もいます。
目の前の問題を最優先に解決せず、「なんで」「どうして」を繰り返している様子はは「毒矢のたとえ」に説明されています。
毒矢のたとえ(お釈迦様の言葉)
ある人が毒矢で射られたので、みんなが心配して急いで医者を呼んできて、医者がまず矢を抜こうとしたら、その男が叫んだ。
『この矢はどういう人が射たのか、どんな氏名の人か、背の高い人か低い人か、町の人か村の人か、これらのことがわかるまではこの矢を抜いてはならない。私はまずそれを知りたい』
というのならば、その男の命はなくなってしまうでしょう。
取締役の価値
個人も法人も問題を解決しないままにいれば、その前に寿命は尽きてしまうのです。
借金ばかりで不摂生な生き方で、他人のせいにばかりしている人は一生むなしい人生になります。
資金繰りも出来ず、赤字続きで信念も無いとなれば必ず法人の寿命は尽きます。
それを防ぐのが取締役の使命です。
つまり取締役の価値は、社員と会社に存在する三つの問題を我が事のように解決することで評価されるのです。