平時と有事
企業では平時と有事の際、あらゆる点において以下のような変化が求められます。
リーダーシップ
平時では民主的な改善や決定が重視されますが、有事では独断的で素早い決定が重視されます。
運転資金
平時では設備投資や教育などに資金を投資し固定費なども増加しますが、有事では固定費を削減し資金を現金化しなければなりません。
事業計画
平時では目標達成のために集中し守備を固めますが、有事では最悪を想定し攻めの対策を講じなければなりません。
コロナ前とコロナ後においても、必然としてこのような変化が求められます。
どんな企業にも社風というか秩序が存在しますが、有事の際にはその秩序も一変せざるを得ません。そうでないと生き残ることが出来ないからです。
だから元に戻るはずもなく、変化し進化し続ける必要があるのです。
一つの秩序は有事によって必ず終わりが来ます。企業であれ国であれ世界であれ例外はありません。どんな時代のどんな人も、その変化を受け入れ発展してきたのです。
「人間主義」
どのような秩序が正しいのかではなく、社会情勢や人の感情に即した秩序が必要なのです。
だから家庭や企業によって、あるいは国によって違った秩序があっていいのです。その代わり上手くいかない秩序があったり、上手くいく秩序があるのも必然と言えます。
他の秩序を批判したり迎合する必要は全くなく、社会情勢や人の感情に即した独自の秩序が必要になるわけです。
資本主義か社会主義、民主主義か独裁主義、右か左かではなく、民度に応じた秩序が必要なのです。
例えば、刑務所の中と外では明らかに秩序が異なります。大企業と中小企業でも明らかに秩序が異なります。
それをひとくくりにして、同じ秩序を適用させるなど、まさに愚の骨頂です。
日本には日本の、欧米には欧米の文化があります。男女も親子も兄弟も、自分と他人も平等の秩序では息が詰まります。
最も必要な秩序は、「人間主義」であり、人間の心が豊かであるために、望ましい状態を創造することなのではないでしょうか。