現実の仕組み
仁王経という経文に、このようにあります。
「国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱る賊来つて国を劫かし百姓亡喪し臣・君・太子・王子・百官共に是非を生ぜん、天地怪異し二十八宿・星道・日月時を失い度を失い多く賊起ること有らん」
私たちの心で創っている社会、つまり「国土」が乱れると命を奪うもの、つまり「鬼神」が乱れ、あらゆる人々が狂乱すると書かれています。
恐るべきは、そのあとの「天地怪異」です。
怪異とは説明がつかない現象で、地磁気が反転したり東西南北すらもわからなくなり、平常心を失うと書かれていることです。
結果的に、「人の心次第で天地怪異をも起こす」と解釈できます。
2020年から始まったコロナ騒ぎを鑑みると、妙な一致を感じます。
何が乱れるのか?
逆に国土が乱れなければ、天地怪異も起きないという事ですね。
このように「思考は現実になる」は、すでに3000年前の人々が知っていたことです。
ここで「乱れる」とは、何を意味しているのでしょうか?
デジタル大辞泉のよると、以下のように解説されています。
1 まとまりがなくなる。ばらばらになる。
2 本来なら整っているはずのものが崩れる。順序などがめちゃめちゃになる。
3 規律・けじめなどがなくなる。だらしなくなる。
4 心が平静でなくなる。思いまどう。
5 騒乱が起きたりして、平和でなくなる。
「国土乱れる」という事は、「人の心が乱れる」という事です。
人の心次第で良くもなる
「乱れる」を言い換えると、こういう事になります。
1 無暗に他人を批判する。しかも匿名という卑怯な方法で。
2 自己中心的で、筋を通さない。
3 言い訳ばかりして、責任を取らない。
4 意見をコロコロ変え、優柔不断。
5 わざと騒乱を起こして、市民を巻き込む。
世界の情勢からも、思い当たる事ばかりですね。
もしもこれらが地球レベルで起きると、「天地怪異」も致し方ありません。
しかし世界の国々に比べれば、日本はマシなのかもしれません。
幸か不幸か、日本で国土が乱れるとすぐに自然災害が起きます。
災害が起きればいつでも日本人は、まとまる事が出来るからです。
だから今こそ、日本が世界の模範となるべきではないでしょうか。