死ぬ前にやっておく事
人はいつか必ず死にます。だから死ぬ前にこれだけはやっておきましょう。
かなりしんどい口座凍結
まず一番問題になるのは、相続でしょう。相続するものが何も無い人は、特に準備する必要がありません。
相続になるものは、預貯金やタンス預金、有価証券、不動産、またゴルフ会員権や貸金庫の存在、貴金属や小切手、生命保険証券、そして借金(借家権、借地権、敷金、銀行ローンやカードローン)です。
ここで特に注意が必要なのは預貯金です。銀行口座名義人が死亡した場合、口座凍結されてしまいます。
口座凍結とは「銀行口座から、現金を下ろすことはもちろん、引き落としや振込なども一切できなくなる状態」のことです。
口座凍結を解除するには、かなりしんどい思いをすることになってしまいます。必要書類も半端ではありません。
出生から死亡までの戸籍謄本
死亡が確認できる書類(住民票の除票,死亡診断書など)
通帳、キャッシュカードなど
相続人全員の現在の戸籍謄本
相続人全員の印鑑証明書
遺言書 or 遺産分割協議書
その他、金融機関ごとに取り決めがある。
銀行の凍結解除は簡単に行えるものではなく、様々な証明書類が必要になったり、窓口まで足を運んだりと大変です。
遺言書があっても、多少必要書類が少なくて済む程度で、煩雑さは変わりません。
こうならないようにするには、事前に現金を引き出しておかなくてはなりません。しかし、まだ生きているうちに親族から要求されても、気分のいいものではないし、親族も聞きずらいと思います。
しかし他に手立てがないので、生前にしっかり親族と相談をしておき、利用している銀行を把握し、通帳や印鑑の保管場所を把握しておく必要があるのです。
その他に聞いておくべき事
無理して聞く必要のないことは、故人の印鑑。自宅の権利書を探し回る人も多いらしいですが、死後の名義変更や売却では不要です。
また住宅ローンなどは死ねばチャラになるので気にする必要はありません。
しかし問題になるのは、相続人です。「知らない相続人はいないか?」という事です。
もし居た場合は、金銭的な話し合いだけでもストレスなのに、事情を知らない者同士で、相続争いに発展することもあります。
お墓について
最近では散骨などもあり、あまりお墓が気にならなくなったと思いますが、気にする人は早めの準備が必要です。
「死んだら実家の墓に入れる」と思っていたら大間違いです。宗派によっても異なりますが、本家などのお墓では、毎年のように坊さんを呼んで供養するケースがあり、そのたびにご供養代が発生します。
本家の金銭的負担は大変です。だから後継ぎ以外の親族を、これ以上お墓に入れたがりません。
こうならないよう、本家と事前に確認しておくか、自身でお墓を用意しておくべきでしょう。