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危険予知(KY)訓練とは

建設現場や工場などでは、作業に携わる人によって毎日のようにKY訓練/KY活動(KYK)が行われています。
KY訓練とは事故や災害を未然に防ぐことを目的に、その作業に潜む危険を予想し、指摘しあう訓練の事です。

 

これは車を運転する際の運転手にも利用できるでしょう。
余談ですが、何故”危険予知”をローマ字で”Kiken Yochi”KYと表記しているのかは謎です。

フェイルセーフ(fail safe)とは

KYは作業に携わる人のためであるのに対して、フェイルセーフとは機械や装置を利用するすべての人に対して施行される手法の一つです。
なんらかの装置やシステムは必ず故障するので、誤操作や誤動作による障害が発生することを予測し、常に安全に制御する考え方です。
または、故障したとき安全に停止させるなどの設計手法で、信頼性設計のひとつでもあります。

 

例えば分電盤に取り付けてあるブレーカーを見ると、必ず”ON”が上で”OFF”が下になっています。
必ず起こる事に対する考え方
もしも逆さまか、横向きに取り付けてあるような場合は(そんなバカなことは無いと思いますが)フェイルセーフになっていません。
地球上では必ず上から下に向かう重力が存在します。なのでもしも分電盤に何か物が触れて誤操作となった場合でも、安全に”OFF”になる方向を”下”としているのです。

 

電気工事士の資格を持っている人でも、このような考え方を知らないでタダ「決まっている」からと思い込んでいるケースが少なくありません。

仕事にもフェイルセーフという考え方を取り入れたほうが良い

残念なことに、ほとんどの車や一部の電車において大きな事故が起きるすべての理由は、フェイルセーフの設計になっていないからです。
そもそも人間がブレーキを踏まないと停止できないというのは、完全に狂気の設計だといわざるを得ません。

 

設計者であればフェイルセーフという考え方は常識です。にも拘らずこんな危険な設計になっている事を、見て見ぬふりをしているのは大変残念なことです。
同様に仕事であっても必ず問題が起こるのですから、フェイルセーフという考え方を取り入れて事前に対処するべきです。

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