そもそも選挙はいつから始まったのか?
日本で選挙が始まった明治23年(1890年)、投票資格を持っていたのは 「満25歳以上の、直接国税を15円以上納める男子」に限られていました。
また昭和20年(1945年)には、ついに女性の政治参加も認められ、満20歳以上のすべての国民が選挙権をもつことになりました。
そして平成28年(2016年)、若い世代がより政治に関心をもち、積極的に政治に参加してもらうため、選挙権年齢は満18歳以上に引き下げられました。
世界では、1792年フランス・1867年ドイツ・1870年アメリカ・1879年ブルガリア・1918年イギリスで、選挙が始まりました。
選挙の意義
このように選挙の歴史は人類史からみて、つい最近の出来事です。
いったい何のために選挙が行われるのでしょうか?
総務省のHPには、このようにあります。
「選挙」は、私たち一人ひとりのために。
私たちは、家族や地域、学校や職場など、さまざまな場でくらしています。私たちの生活や社会をよくするためには、私たちの意見を反映させてくれる、代表者が必要であり、その代表者を決めるのが「選挙」なのです。
ん~。この意義自体は問題がありそうですね。
「自分たちの生活や社会を良くするため」と、ありますが人によります。
ある人にとっては良くても、ある人にとっては悪くなることがあります。
論理的に、選挙とは特定の人の利益のために意見を反映させる事が出来ます。
未だに世界から戦争が無くらないのは、特定の意思の反映です。
利益を得られない人にとっては、無関心で無気力にならざるを得ません。
会社にも選挙がある
重要事項の議決権は、すべて株主にあります。
それ以外の意思決定は、取締役会などで決まります。
例えば会社の経営を誰に任せるかは、株式総数の過半数で採決を取ります。
したがって、それが利益になる株主もいれば、不利益になる株主も存在するのです。
ましてや社員にとっては、尚更の事です。
理想的には株主・社員全員に利益があるべきですが、そうはなりません。
選挙と言うのは、公平でも平等でも完璧でもない、ただのルールなのです。
理想の議決
どんなに公正な選挙であっても、理想には程遠いといわざるを得ません。
唯一の理想は、議決権を持つ人の全員一致しかないのです。
特に選挙結果が五分五分にわかれるのであれば、分裂すべきです。
理念が異なるのならば、尚更です。
つまり、リーダーは理念以外の私利私欲を排除し、議決権者に対し何処までも理念に基づき対話を続けなければならないのです。
損得でも好き嫌いでもなく、理念に基づく議決が根本なのです。