恐怖指数
以下は過去、恐怖指数が高値となった主要な出来事です。
1990年8月23日 イラク軍クウェート侵攻…36.47
1997年10月28日 アジア通貨危機…48.64
1998年10月8日 ロシアデフォルト(LTCM破綻)…49.53
2001年9月21日 アメリカ同時多発テロ…49.35
2002年7月24日 エンロン不正会計事件…48.46
2002年8月5日 ワールドコム破綻…45.21
2003年3月12日 イラク戦争勃発…34.40
2008年9月18日 リーマン・ブラザーズ破綻…42.16
2008年10月24日 世界金融危機…89.53(1993年以降の最高値)
2010年5月21日 ギリシャを筆頭とするPIIGSの国債懸念…48.20
2011年8月9日 S&Pが米国債を格下げ…47.56
2011年10月4日 ギリシャ国債のデフォルト危機…46.88
2015年8月24日 中国経済失速懸念…53.29
2018年2月6日 米雇用統計での賃金上昇をきっかけとした長期金利上昇…50.30
2020年3月18日 新型コロナウイルスによるパンデミック …85.47
恐怖指数とは株式マーケットで使われるVIX指数の事です。
上記の通り、世界的に不安や恐怖を感じることで数値が上昇します。
当然のことですがVIX指数が上がると株価は暴落し、下がると暴騰します。
ウォール街の投資家に伝わる格言
・強気相場は、絶望の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し、幸福とともに消えていく。
・株は心配の壁をよじ登る。
他にも格言は多々ありますが、上記の真意はいずれも恐怖指数の事にほかなりません。
何を言っているのかと言うと、
①強気は、恐怖の後に生まれる。
②恐怖が多少ありながら育ち成熟し壁をよじ登る。
③恐怖が無くなると、幸福は消えていく。
何か人生そのものの格言のようですね。
恐怖を感じられる間が花
人生においても恐怖を感じることは何度もあるでしょう。
ネルソン・マンデラの名言には以下のようにあります。
勇気とは恐怖心の欠落ではなく、それに打ち勝つところにあるのだと学んだ。勇者とは怖れを知らない人間ではなく、怖れを克服する人間のことなのだ。
参照:「不安と恐怖の克服」
このように、
・世の中の発展も人々の勇気も、恐怖を克服するところから生まれ、多少の恐怖と向き合いながら育ち成熟し壁をよじ登るのです。
・たとえ普通の人でも完全なサイコパスのように恐怖を感じないのであれば、永遠に幸福は訪れないのです。
つまり、人間にとって恐怖心は無理に打ち消す必要は無く、むしろ多少抱きながら克服するところに人生の醍醐味と本物の幸福が存在するのではないでしょうか。