80年代の愛車「スカイラインGTSツインカム24Vターボ」
都会に住む最近の若い人たちは、ほとんど車に興味が無いようですが、1960年代生まれのおじさんたちは今も車が大好きのようです。
先日、おじさんたちと久しぶりに車の会話で盛り上がり、色々な事を思い出しました。
1980年代後半の愛車
この当時の私は、いわゆる町のモータース屋さんで営業の仕事をしていました。
役得もあり、日産プリンスの所長から7代目スカイライン(R31)の新古車を紹介され購入しました。
走行距離もまだ1,000㎞未満で、お値段も150万円(新車の価格は250万円ぐらい)と破格の条件です。
車種は「スカイラインGTSツインカム24Vターボ」↑の4ドアハードトップ。色は白。
ノーマルの状態でも、フルスロットルでシートバックに背中が押し付けられるほどの加速です。
主要諸元
エンジン型式RB20DET
最高出力215ps(158kW)/6400rpm
最大トルク27.0kg・m(264.8N・m)/3200rpm
種類水冷直列4気筒DOHC24バルブターボ
総排気量1998cc
圧縮比8.5
過給機ターボ
燃料供給装置ターボチャージャー付ECCS
燃料タンク容量60リットル
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
モータース屋さんに勤めていたわけですから勿論、ノーマルのまま乗っているはずもなく、改造に次ぐ改造。←(注)車検は通りません。
主な改造
マフラー:トラスト100φ←排気音がやかましすぎて後に交換。
タービン:ブーストを車内からマニュアル調整。インタークーラーボルトオン
スピードメーター:300㎞フルスケールに交換。
コンピュータ:すべてのリミッター解除。燃調。
タイヤ:ピレリーのセミスリック
足回り:カヤバで強化
ブレーキ:大型ディスクに交換。
その他諸々
会社のダイナモでパワーを測定した結果、ノーマルの215馬力→300馬力超へアップ。
停車状態からフルスロットルでホイールスピン。白煙が上がります。
山口県の美祢サーキットに持ち込みフリー走行
ライセンスは持っていましたので、愛車をサーッキットに持ち込み全開走行にチャレンジです。
ななな、なんと最終左コーナーでスピン。立て直せずバック走行になってしまい、トランスミッション破損!
泣きながら、日産プリンスの所長にお願いしたところ、保証期間を使って無料交換。
あ~よかった。と、こんな感じでした。
中国自動車道の魔のカーブで限界走行
いつも走っていた場所ですが、芸能人の車が横転した事件で有名になった、あの魔のカーブで衝撃の出来事が!
下りの左コーナーをいつもの通り左車線で限界走行していると、バックミラーに何やら車両の接近。
そんなバカな!右車線からぶち抜かれちゃいました。
抜かれざまに確認したところ、どう見ても外観はノーマルっぽい”スカイラインGTR”(R32)。
「開いた口が閉まらなくなる」とはこの事。この出来事が原因で、一気に車に対する興味が消えてしまいました。
いつかはクラウン。ではなく”GTR”
その後、一番大好きな車はホンダアクティになりました。
理由は特にありません。あえて言うと錆びずに長持ちするから。
しかし今も、「いつかは”GTR”」と、頭から離れません。それほどあの時の出来事はショックが大きかったのです。
おじさんからの贈り物
こんな話を急に思い出したのは、知り合いのおじさんとのある会話だったのです。
おじさん:「実家に90年代のユーノスコスモが倉庫で眠っているんだけど」
私:「え?!あのユーノスコスモ?!」
おじさん:「使ってないので、なんか遊べないかね?」
私:「面白いじゃないですか!」
という事で、近々その車が眠っている実家(鹿児島の知覧付近)へ、ユーノスコスモを観に行くことになりました。
バブル絶頂期のマツダが「ユーノスチャンネル」のフラッグシップとして開発した、量産車として世界初の3ローターエンジン搭載の大型高級クーペ。
主要諸元
・生産時期:1990年-1995年
・全長×全幅×全高:4815mm×1795mm×1305mm
・ホイールベース:2750mm
・車重:1640kg
・エンジン:直列3ローター ツインターボ、1962cc
・最高出力:280ps/6500rpm
・最大トルク:41.0kgm/3000rpm
・燃費:6.1km/L(10モード)
・価格:530万円(1990年式20B タイプE CCS)
バブル崩壊とともに、たった5年で生産終了になった車
当時はお金持ちしか買えない高級車で、20代の私にはとても手が出ません。
しかも実際の燃費が2km/L前後だったそうです。
ともあれ、おじさんのおかげでまた少し車に対する情熱が戻るかもしれません。
”ワクワク”するという事は、若返るという事です。おじさんからの贈り物に感謝。合掌