会計の話ではありません
他人から”お金”を借りたことはありますか?そしてちゃんと返しましたか?
他人に”お金”を貸したことがありますか?そしてちゃんと返してもらえましたか?
借用書を書いたことはありますか?あるいは書いてもらったことはありますか?
何故お金を借りる(貸す)のか
まず金融機関でない友人から、何故お金を借りる(貸す)のでしょうか?その心理を整理してみましょう。
※借りる人の心理
A.金融機関から借りられ無いから。
B.返せなくなっても追い詰められないと思っている。
C.返すつもりが最初から無いから。
※貸す人の心理
X.担保があるから。
Y.返してもらうつもりが最初から無いから。
Z.友人だから。恩があるから。
上記の貸借関係は9通り存在します。この中で貸し借りが成立してよいケースは、貸す側が「X」または「Y」の場合のみです。
貸す側が「Z」の場合は、貸す側も借りる側にも”憎しみ”や”恨み”が生まれやすく、トラブルになりかねません。
つまり借りる側の心理には関係が無く、貸す側の心理が「Z」である場合は絶対に貸してはいけないのです。
闇金の心理
では闇金の場合も同じなのでしょうか?→無論違いますね。
闇金業者の心理は「X」でも「Y」でも「Z」でもありません。
彼らは債権回収のプロです。リスクとリターンについて心得ています。
豊富な回収テクニックを持ち、さらにリターンを向上する戦略が基本にあるのです。
あえて心理として表現するならば、「返済不能になる事を願っている」と言ったほうが正確かもしれません。だって、そこからが彼らの本領を発揮するステージであり、それを商いとしているのですから。
知られざるイスラム金融
一般に金融機関と言うと、広く預金を集めて第三者に貸し出し、そこで得られる金利によって運営されます。
しかし日本のように低金利が続く中、このビジネスモデルは崩壊しつつあります。
そこで日本の銀行も、お金を貸す個人も「イスラム金融」を見習うべきと思います。
まずイスラム金融では”金利”という概念が禁じられています。
ではどうやって銀行は収益を得るのでしょうか?それは、
「ムラバハ」「イスティスナ」「イジャラ」「ムシャラカ」「ムダラバ」という取引形態によってです。
すべてのポイントは「返済」ではなく「利益の分配」です。
簡単に言うと、顧客が得た利益から分配されることにより、銀行の収益とするのです。
要は返済ではなく、法人には出資・個人には購入代行という仕組みなのです。
日本人に馴染みの、「お布施」とか「ご供養」とか「お賽銭」という感覚に近いかもしれませんね。